ばななさんとふわふわとした文章がじーんと心に染み渡りました。孤独や悲しみにそっと寄り添ってくれる本です。きっとこれから、わたしが人生でいちばん悲しいことがあったとき、もう一度この本を開きたくなると思います。
元の読書記録を見るキッチンの感想・レビュー
よしもとばなな
新潮社
ISBN: 9784101359137
読者の感想・読書記録
ブックミーに投稿された公開の読書記録です。感想はそれぞれの読者の意見です。
三つの短編は、どれも「喪失」の物語でした。大切な人を失ったとき、心の奥まで痛み、悲しみで自分の人生が止まってしまったように感じる――そんな苦しみと向き合いながら、どうやって生き直していくのかが描かれていたと思います。でも、今の私は、そういう喪失を前にしても、もうあんなに激しい感情に引き裂かれることはなくなった気がします。 成長する中で、「失う」ということに対して鈍感になったのかもしれません。 「人は人生の中で一度、徹底的に絶望しなければ、本当に手放せないものも、本当の喜びもわからない。」――そんな言葉が頭に浮かびます。これまで何度も「失う」経験をしてきたから、もしそのたびに心をえぐられるほど泣いていたら、きっと私は生きていられなかったと思います。 成長が教えてくれたのは、傷ついたときこそ恨むより出口を探すこと。人は愛する人と永遠に一緒にいられるわけではないし、どんなに素敵な出来事もやがては過去になる。どんなに深い悲しみも、いつかは薄れていく。 思い返せば、青春時代の自分は感情がとても濃くて、ちょっとしたことで悲しんだり泣いたりして、世界の中心は自分だと思っていた。あの頃の自分は幼いけど、可愛らしいなって思います。 今の私は、毎日コロコロで落ちた髪を取って、「私、まるで生活のペットみたい」って思う。でも、そのペットを世話する飼い主も自分なんですよね。
元の読書記録を見る優しさってこういうことかと思った記憶がある。
元の読書記録を見る原点にして頂点!
元の読書記録を見る吉本ばななさんの書く文章が好き。日常の中で普通に思わわれていることのような、サラッとした文体がとても読みやすいです。キッチンというタイトルなのに登場するのは台所で、それが何故なのかを考えながら読むのも面白いと思います。
元の読書記録を見る吉本ばななの小説『キッチン』を読みました。主人公の美影は、おばあさんを亡くして、とてもさびしい気持ちになります。でも、美影は「世界で一番好きな場所はキッチン」と言います。キッチンで料理をすると、心が少しあたたかくなるからです。この話を読んで、わたしも同じ気持ちになりました。つらい時でも、好きな場所や人がいると、生きる力が出ると思いました。『キッチン』はかなしい話ですが、やさしい気持ちになる本です。読んだあと、わたしも大切な人を思い出して、やさしくなりたいと思いました。
元の読書記録を見る静かに心に落ちる文体が素敵。 バイブルだと思う。
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