📚 ◽️ 「自分ができないことをパートナーに強要するのは暴力だよ」 ◽️物語は不思議だ。内容は同じなのに、自分の気分や状況によって胸に残る場面や台詞が変わる。以前に読んだときはあまり好きではなかった人物をなぜか好きになったり、苦手なままだけれど気持ちを理解できたりする。物語は『今の自分』を映す鏡のようであり、言葉という細い細い糸を手繰って、今も櫂と手をつないでいるように感じさせてくれる。 ◽️誰かがぼくたちを歪と指差そうと、今この瞬間、ぼくたちは間違いなく幸せだ。ささやかで、けれど世界を十分に満たしているこの食卓で。 ◽️生活って、積み重ねるほど色褪せていくものだよね。どんなに好き合って結婚してもだんだん新鮮みは薄れていく。 でもさ、ときめきとか、そういうのじゃないもので補い合って、支え合って、一生やっていこうと決めるのが結婚だよね。夢のない言い方したら、確実になにかを諦めることでもあるじゃない。それでもいいから、それ以上のものを得られるってじて、ふたりで力を合わせて生きていこうって約束することだよね。 ◽️ 「忘れることはないけど、時間が経てば傷は塞がる。たまに古傷が痛んだりするけど基本的にご飯もお酒もおいしいし、天気がいいと気持ちいいと感じるようになる。すやすや寝てた五歳児が、結婚して子供産んで離婚して酒を飲むようにもなる。」 ◽️ 櫂もずっと男性の呪いをかけられてきた人だった。母親には頼れず、逆に守らなければという想いが櫂を年齢より大人びさせ、逆に大人になってから綻びがでた。私は櫂を身軽にしてあげたかったり。もう荷物など持たなくていいのだと言ってあげたかった。 ◽️やわらかく、不定形な波間でら私を自由に泳がせる。わたし安心してどこまでもゆける。 ◽️ぼくと彼女はどうして手をつなぐのだろう。ぼくと彼女の間にある温かく、けれど脆いなにかが、ぼくたちの手をつながせる。それを愛と名付けていいだろうか。 ◽️溜めておきたい喜びも悲しみも押し流され、どれだけ抗おうと朝陽と共に次のページがめくられ、また似たような一日がはじまる。それが現実を生きるということだ。物語のように美しいエンドマークはない。積み上がった記憶は整理も回収もされず、ある日、散らかったまま終わる。 ◽️私にとって櫂は煌めく火花だった。 そして北原先生は海だった 汝、星のごとくの続編、星を編む読了📕 スラスラと読み終え、心がきゅうとなる瞬間が度々あった。 まず、序盤に北原先生の過去があった。 あんなに強くて優しい北原先生の抱えた過去はこんなにも深いものだったのかと。しかし気になっていたから嬉しかった。迷いなく、自分の大切なものがわかるからあんなどデカい決断ができるんだな、芯がある人はかっこいいなと実感。 櫂が時代を超えてどれほど愛されているかも丁寧に綴られているのも良かった。 そして、暁海と北原先生の結婚生活を読んでいて、結ちゃんを通じてお互いを掬い上げる良いパートナーだから色んな愛の形があることを教わった🎐
元の読書記録を見る星を編むの感想・レビュー
凪良 ゆう
講談社
ISBN: 9784065327869
読者の感想・読書記録
ブックミーに投稿された公開の読書記録です。感想はそれぞれの読者の意見です。
『汝、星の如く』の続編ということで、前作を読了してすぐに読みました。北原先生の過去が鮮明に描かれていて、「間違おうと思って間違えた」という言葉の重みをここで分からされました。私も同じような間違いを犯したことがある、と思っていたけれど、そんな浅はかな間違いと一緒にしてはいけなかったと勝手に反省しています。 前作同様、キャリアと男女の関係についても描かれており、こちらの物語の方が私に近い気がして、これもまた私の人生に当てはめて読んでみたり。凪良先生は一言一言が綺麗に思えます、次は『流浪の月』を読みたいです。
元の読書記録を見る「汝、星のごとく」のスピンオフ。 北原先生の過去、編集者たちの葛藤など、本編で描ききれない、主人公たちを支えた人たちが色濃く描かれている。
元の読書記録を見る「汝、星のごとく」の続編。 それぞれの登場人物のその後がかなり詳細に30年間くらい描かれている。 特に北原先生の過去は驚き! 何という人なのだろう。 でも最終的には皆、それぞれの家族の形や生き方を見つけ穏やかな人生を送っていたことが前作からの読者としてはとても良かったと思う。 2026.7.20 Audible聴了
元の読書記録を見る「汝、星のごとく」を読み終えて、すぐにこの続編/スピンオフを読んだけど、少し時間を置いて読むのが良いかもしれない。 小さな島を舞台に、とても個性的で新しい家族の形を見せてくれる。幸せは人が決めるものじゃない、その形は人それぞれ違うというメッセージが心地良い。
元の読書記録を見る心地よい深呼吸を繰り返す。 包まれた。
元の読書記録を見る恋愛に於いて慈愛と独占欲は共存する。 愛はどこまでもパーソナルなもので、逆に『瑕疵』や『不完全』こそが、最後まで心に刺さって抜けない甘い棘になるのかもしれない。
元の読書記録を見る最高。北原先生と暁海さんのその後の夫婦の形。櫂くんと一緒にお仕事していた植木さんと二階堂さんが、その後 櫂くん達の作品を残すためにどれだけ努力したか。など。 すごく素敵な続編だった。2冊一気に買ってよかった。 とてつもなく、前作の「汝、星のごとく」が読みたくなる本だった。読み返そう。
元の読書記録を見る続編、波を渡るが汝、星の如くと同じ形式で描かれていく。言葉の使い方がとても好き。愛する人を永遠に失うことは心に鍵をかけた部屋を持つこと。正しくはないけれど正しいことからこぼれたものを掬ってくれる人。心に残る言葉たち
元の読書記録を見る良い続編
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