塗りのお椀のジィと言う音で、ドボンと沼に入った感じ。痴人の愛や刺青の世界とは又別の谷崎の世界が楽しい。観念と理念の所も面白かった。成程、観念とは仏教用語やんなぁ。
元の読書記録を見る陰翳礼讃の感想・レビュー
谷崎潤一郎
KADOKAWA
ISBN: 9784044094713
読者の感想・読書記録
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谷崎潤一郎の陰翳礼讃、良書だった...。 家屋における翳(影)が日本人の美意識にいかに影響を与えてきたかという話。 電気が無い昔は、夜は当然ながら、昼も部屋の四隅は暗く沈んでいた。 その暗がりの中で見る物は、現代の煌々と照らす照明の下で見る物とは違って見えただろうし、一見ケバケバしいと思える意匠であっても、蝋燭の炎が風でゆらめくような乏しい明かりの下で見ると、暗がりがつくる深い翳が幽玄を感じさせたであろうと。 まったくその通りだと思って納得したし、いままで四隅がすっかり見えるほど明るくしていた部屋の照明を、これから少し薄暗くしてもいいかなと思えてしまった。
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