あげは紙の月
紙の月

紙の月

角田光代

角川春樹事務所

2014年09月

概要

ただ好きで、ただ会いたいだけだった。わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。正義感の強い彼女がなぜ?そしてー梨花が最後に見つけたものは?!第25回柴田錬三郎賞受賞作。

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あげはさんの感想・評価

どこから何が狂って、ここまで来てしまったのか? ドキドキハラハラしながら、展開を追った。 「そうして梨花は、ようやく、自分の身に起きたすべてのことがらが、進学や結婚は言うに及ばず、その日何色の服を着たとか、何時の電車に乗ったとか、そうしたささいなできごとのひとつひとつまでもが、自分を作り上げたのだと理解する。私は私のなかの一部なのではなく,何も知らない子どもの頃から、信じられない不正を平然とくりかえしていたときまで、善も悪も矛盾も理不尽もすべてひっくるめて私という全体なのだと、梨花は理解する。」 ここ、好き。 そうなんだよなぁ、そうなんだけど、自分自身振り返ると、昨日のわたしは本当に今のわたし?と常に思ってしまう。

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