どこから何が狂って、ここまで来てしまったのか? ドキドキハラハラしながら、展開を追った。 「そうして梨花は、ようやく、自分の身に起きたすべてのことがらが、進学や結婚は言うに及ばず、その日何色の服を着たとか、何時の電車に乗ったとか、そうしたささいなできごとのひとつひとつまでもが、自分を作り上げたのだと理解する。私は私のなかの一部なのではなく,何も知らない子どもの頃から、信じられない不正を平然とくりかえしていたときまで、善も悪も矛盾も理不尽もすべてひっくるめて私という全体なのだと、梨花は理解する。」 ここ、好き。 そうなんだよなぁ、そうなんだけど、自分自身振り返ると、昨日のわたしは本当に今のわたし?と常に思ってしまう。
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角田光代
角川春樹事務所
ISBN: 9784758438452
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