精霊の守り人
上橋菜穂子/二木真希子
偕成社
1996年07月
概要
あちらの世界「ナユグ」からこちらの世界「サグ」を見守る精霊は、100年に一度だけこちらの世界の人に宿って新しく誕生するという。精霊が無事に生まれると、そのさき100年は人の世に大きな災害や飢饉がおきないという。
ステータス
読んだ
zomyさんの感想・評価
書棚を整理していて懐かしさに駆られ、久しぶりに読み直したファンタジー。 著者である上橋菜穂子氏が文化人類学、特にオーストラリアの先住民アボリジニを研究されていた背景も大きく影響してか、物語の全体を通して、ファンタジーであるのにまったく上滑りしない世界観が、堅実な筆遣いで綴られる魅力的な作品。 初めて読んだのが小学生の頃ということもあり思い出フィルターも幾ばくか掛かっている気はするが、それでもなお記憶から色褪せず、数年に一度は読み返したくなる珠玉の作品であることに間違いはない。 トールキンの指輪物語よりも親しみを抱く理由は、作中にて描写されている文化や人々の在り方から、確かな土着性を感じ取れるからかもしれない。
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