コロナ禍と出会い直す
磯野 真穂
柏書房
2024年05月27日頃
概要
最後のお別れすら許さない病院、火葬すら立ち会わせない予防策、子どもたちへの黙食指導、至る所に設けられたアクリル板、炎天下でも外せないマスク、連呼された「気の緩み」-あの光景から希望を紡げるか?人類学者が「不要不急」のフィールドワークから考えた、「和をもって極端となす」日本社会の思考の癖、感じ方の癖!
ステータス
読んだ
爺散歩さんの感想・評価
コロナ禍は現在も続くかつてない規模の大災害である。 防災・減災の理論では災害対策は決して完全に被害ゼロを目指すものではなく、社会において適切な水準の対策をとっていくべきものであり、過剰な対策はその対策そのものが災害を及ぼすものと考える。 特に日本においては、専門家、マスコミ、一般大衆のトライアングルによって新型コロナに対する過剰対策が取られた結果、かつてない大災害を招いてしまったコロナ対策禍災害というべき災害である。 今現在もその悪影響が色濃く残っており、将来的に懸念される事態も数多く、これからできるだけ適切な軌道に戻していく必要がある。 そのためにはどういった事態がこれまで起こり、どういう対策が取られて事態がどう動いていったのかを適切に把握して共有していく必要がある。そのための最適な一冊であると言っていいと思う。
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