ましろ嘘つきジェンガ
嘘つきジェンガ

嘘つきジェンガ

辻村 深月

文藝春秋

2025年11月05日

概要

直木賞受賞作『鍵のない夢を見る』と連なる、 圧巻の辻村ワールド! 大学進学で上京したのに、コロナ禍ですべてが狂った。 孤独感が募るなか、割のよいバイトに誘われる(「2020年のロマンス詐欺」)。 優秀ですんなり合格した長男に比べ苦戦している次男の中学受験。“特別な事前受験”があると囁かれた母は(「五年目の受験詐欺」)。 人気漫画原作者・谷嵜レオのオンラインサロンは、オフ会の創作講座が大好評。しかし、主催している紡は、谷嵜に会ったことすらない(「あの人のサロン詐欺」)。 騙す者と騙される者の切実な葛藤と後悔を描く、 スリリングな短篇集。 解説・一穂ミチ

ステータス

読んだ

ましろさんの感想・評価

○2020年のロマンス詐欺 ・41p 「誰かを救うなら____オレを救ってほしかった。」という言葉がとても印象的だったけど、結局、そう思った相手のことは忘れて未希子に入れ込んでたあたりが、コロナ禍で人が恋しくて寂しくて、知っている人に縋ってしまいたくなるような人間臭さを感じた。 ・詐欺に加担しているのではと薄々気づいている、気づいてしまった時のしんどさがとても伝わってきた。そのあたりから、家に凸る→逮捕されるあたりは緊迫感を感じてハラハラしていたが、最後に娘の一華が会いに来る場面ではなんだかあっけらかんとした空気を感じて、不思議な感覚の物語だった。

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