読書をする子は○○がすごい
榎本 博明
日経BP 日本経済新聞出版本部
2021年05月11日頃
概要
●問題文が読めない子どもたち 新井紀子教授の『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』によると、中学生の約5割が教科書の内容を読み取れないということだが、著者の周りでも困った学生が増えている。 まず、心理検査やアンケート調査が正確に行えない。質問文の意味がわからないのだ。「内向的って何ですか?」「引っ込み思案って何ですか?」という質問が普通に出てくる。学生たちと話すと、「そんな言葉は日常会話やSNSでは使わないから」ということだそうだ。 読書時間ゼロの学生がいまや50%を超えた。半分の学生は本当にまったく本を読まない。一方で、文科省はアクティブ・ラーニングの方向に舵を切り、プレゼン、対話型の授業を増やしている。ただ、対話と言ってもお互い何も話さずじっとしていたり、プレゼンも自分の持ち時間を使い切れずに終わるなど、悲しい事例がそこかしこにあるようだ。 人間は言葉でものを考えるわけだから、言葉を自分の中に取り込むきっかけとなる読書をしないのは、思考力を身につけるという点においては大きなハンディだ。脳科学の研究データからも、読書習慣は神経繊維の発達や言語性知能の向上と関係していることがわかっている。 本書は、伝えたいことがうまく伝えれない、その原因として、読書量の危機的な減少をあげ、子ども時代にしておくべきことについて語る。 ●子どものトラブル増加も「通じない」にある 小学生の暴力件数が高校生のそれを超えたというのは『伸びる子どもは○○がすごい』にも書いたが、自分の状況がうまく言葉で伝えられない、また相手の言葉が理解できないというのであれば、お互いにイライラが生じ、トラブルが生じるのも当たり前だ。一方、読書によって相手の心を能動的に理解でき、心の落ち着きにも効果があるという研究もある。 プレゼンのようなアウトプットが求められる時代だが、それも豊かなインプットがあってこそ。読書環境を作るのは一朝一夕にできるものではない。所蔵する本が多い家は自然と本を読む子どもになるという。親自身の言語能力が子どもにとっての言語環境になる。親と子どもがそろって習慣を身につけることがいま求められる。 第1章 読解力の危機とは? 第2章 言語能力はどうやって身につくのか? 第3章 読書はほんとうに効果があるのか? 第4章 なぜ読解力が身につかないのか? 第5章 家庭の言語環境を整える
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どんさんの感想・評価
読書をする子がすごいというより、実務書類や授業の言葉(これは話し言葉ではなく文字の言葉らしい)を理解できない子どもが増えているという内容に驚いた。 このアプリの利用者にはピンとこないかもしれない。 学校の読書への取り組み自体は成功していて、本を読む学生は増えたよう。たしかに子どもの小学校の図書室もポイントカードを作ってくれたり楽しい取り組みをしてくれている。
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