睡眠ねむ子水底フェスタ
水底フェスタ

水底フェスタ

辻村 深月

文藝春秋

2014年08月06日頃

概要

彼女は復讐のために村に帰って来たーー 過疎の村に帰郷した女優・由貴美。彼女との恋に溺れた少年・広海は彼女の企みに引きずり込まれる。待ち受ける破滅を予感しながら…。

ステータス

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睡眠ねむ子さんの感想・評価

これまで読んだ中でもかなり後味の悪いお話。 全体的にどんよりとしていて、ところどころにどうしようもないえぐさがある。 “いい人”な大人は誰ひとりとしていない。澱んだ思考は進化を求めない、田舎に生きるというのはきっとこういうところを含めてだと思う。 由貴美は事実を知っておきながら高校生である広海に対してよくあんなことが出来たと思う。彼女の母も、広海の両親も気持ちが悪い。けれど、真っ向から非難は出来ない。 許されない最低なことをした人だけど、村を裏切らない理由が作中でも唯一綺麗ですごく温かいものだった。息をするのもやっとな閉塞的な田舎に現れた達哉だけがきっと救いだった。

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