老人ホームで死ぬほどモテたい
上坂あゆ美
書肆侃侃房
2022年02月14日頃
概要
思わぬ場所から矢が飛んでくる 自分の魂を守りながら生きていくための短歌は、パンチ力抜群。絶望を嚙みしめたあとの諦念とおおらかさが同居している。 (東 直子) 【5首】 母は鳥 姉には獅子と羽根がありわたしは刺青(タトゥー)がないという刺青(タトゥー) 風呂の水が凍らなくなり猫が啼き東京行きの切符を買った 故郷の母と重なりしメスライオン 深夜のナショナル・ジオグラフィック 沼津という街でxの値を求めていた頃会っていればな シロナガスクジラのお腹でわたしたち溶けるのを待つみたいに始発
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🐅さんの感想・評価
・つっかえて流れないわたしの大便を母の彼氏が割り箸で切る →やったことある人にしかわからない面白さがある。ほんとに長すぎると流れないんだよ。 ・下半身から血が出る日にもおにぎりを握り続ける母という人 →今になってやっとこういうこと考えるけど、PMSが重くなる20代に入るまで考えたこともなかった。私がそうであるように、母もそうである時期があり、そうでありながらも働き続け、家のことを全て成した。幼き頃、深い意味もなく「いつもありがとう」と言葉にしたが、今になって気づく我が子のためにしてくれたことに頭が上がらない。 ・故郷の母と重なりしメスライオン 深夜のナショナル・ジオグラフィック →動物ドキュメンタリー好きにはたまらない。深夜のナショナル・ジオグラフィックは、昼間に観るより沁みる。 ・だいたいの人は喧嘩で勝てそうな気がする気がするだけなのだけど →わかる。私って強いんだぞってなぜか自信がある。根拠のない自信って面白いし、自分を強くしたりもする。 ・爆弾のように泣いてる二歳児が指差すTOKYO2020 →子どもは素直だ。 ・チーターがガゼルを狩るテレビの横で無くても死なない仕事をしている →野生で生きる動物たちはすべての行動に意味を持ち生きている。生き延びるために狩り、常に死と隣り合わせ。人間はというと、である。 ・「明日暇?フラミンゴ見たい」一行で世界の色変えてゆくなよ →こんな友達欲しいし、こんな友達になりたい。
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