旅をする木
星野 道夫
文藝春秋
1999年03月10日頃
概要
広大な大地と海に囲まれ、正確に季節がめぐるアラスカ。1978年に初めて降り立った時から、その美しくも厳しい自然と動物たちの生き様を写真に撮る日々。その中で出会ったアラスカ先住民族の人々や開拓時代にやってきた白人たちの生と死が隣り合わせの生活を、静かでかつ味わい深い言葉で綴る33篇を収録。
ステータス
読んだ
しょーたろーさんの感想・評価
アメリカはアラスカ州を中心とした、大自然と一言で表せないないほどの自然の中で著者の星野道夫さん自身が感じたことや体験したことを綴った本。 言葉がとても魅力的で爽やかな自然の香りがしてくるような、読んでいて清々しい気持ちになれる本でした。 感銘を受けた箇所は多々ありましたが、中でも心を動かされた一節を記載しようと思います。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「これだけの星が毎晩東京で見られたらすごいだろうなあ・・・・・夜遅く、仕事に疲れた会社 帰り、ふと見上げると、手が届きそうなところに宇宙がある。一日の終わりに、どんな奴だって、何かを考えるだろうな」 「いつか、ある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。たとえば、こんな星空や泣けてくるような夕陽を一人で見ていたとするだろ。もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちをどんなふうに伝えるかって?」 「写真を撮るか、もし絵がうまかったらキャンバスに描いて見せるか、いややっぱり言葉で伝えたらいいのかな」 「その人はこう言ったんだ。自分が変わってゆくことだって……………その夕陽を見て、感動して、自分が変わってゆくことだと思うって」
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