照子と瑠衣
井上荒野
祥伝社
2023年10月12日
概要
「まだまだこれから、なんだってできるわよ、あたしたち」 照子と瑠衣。ともに七十歳。妻を見下す夫を捨て、 老人マンションの陰湿な人間関係を見限って、 女性ふたりの、逃避行の旅が始まったーー。 痛快で心震える、最高のシスターフッド小説! 「身勝手な女」と呼ばれたって一ミリも後悔なんかしないわ。 照子と瑠衣はともに七十歳。ふたりにはずっと我慢していたことがあった。照子は妻を使用人のように扱う夫に。瑠衣は老人マンションでの、陰湿な嫌がらせやつまらぬ派閥争いに。我慢の限界に達したある日、瑠衣は照子に助けを求める。親友からのSOSに、照子は車で瑠衣のもとに駆けつける。その足で照子が向かった先は彼女の自宅ではなく、長野の山奥だった。 新天地に来て、お金の心配を除き、ストレスのない暮らしを手に入れたふたり。照子と瑠衣は少しずつ自分の人生を取り戻していく。照子がこの地に来たのは、夫との暮らしを見限り、解放されるため。そしてもう一つ、照子には瑠衣に内緒の目的があったーー。
ステータス
読んだ
しろくまさんの感想・評価
70歳の照子と瑠衣はそれぞれの生活から逃げ延び、新天地へ。 最初から最後まで小気味良く、楽しく読めた。2人は相反した存在であるようでいてそっくりで、長い間親友であるのが頷ける。 こんな親友がそばにいてくれることは幸運だし、素敵だ。 新天地での困難や出会った人々のあたたかさ。全てがドラマチックで楽しい。 終始軽やかでスカッとして、それでいて人生への憂いも感じられる。 読んだ後は気持ちを少し楽にしてくれる。 私の近くにも照子さんや瑠衣さんがいてくれたなら、どんなにいいだろう。 赤とピンクのダウンコートを着た軽やかな2人が。
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