生贄の門
マネル・ロウレイロ/宮崎 真紀
新潮社
2023年11月29日
概要
巨石を連ねた建造物のそばに横たわる血まみれの若い娘。下腹部で組まれた手には、抉り取られた彼女自身の心臓が置かれていた……。儀式めいた惨殺事件を担当することになった捜査官ラケルの周囲で、次々と不穏な出来事が発生していく。闇からの囁き、少女の亡霊、蠟燭に照らし出される長衣姿の人々、そして、冥界の門ーー。スペイン本国でベストセラーを記録したサスペンス・ホラー、ついに日本上陸。
ステータス
読んだ
しろくまさんの感想・評価
戦慄した。 初めて読んだスペイン文学。こんなに面白いのか。 通常、外国の風景はなかなか想像しづらい場合も多いが、この本では例外だ。ありありと情景が浮かび上がってくる明快な風景描写と状況描写で、想像するのに全く苦労しない。翻訳本は気持ちが入り込むのに時間がかかることも多いが、それにも該当しない。 とにかく読みやすく、それでいて難解な謎は謎のまま、起こる出来事は複雑怪奇だ。 細かい章に分かれているので、それも読みやすさを支えていると思うが、この本を読むことを途中で辞められる人がいるのだろうか? もうあと一章だけ、あと一章だけ…と粘っているうちに最後まで読み切ってしまうに違いない。 翻訳本をなんとなく敬遠している人にもおすすめできると思う。サスペンス好きにも。
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