チェレンコフの眠り
一條 次郎
新潮社
2024年10月29日
概要
猫のまたぐらよりも暑い夏の日、マフィアのボス、チェレンコフは、武装警官隊に襲撃され、殺された。独り残されたペットのヒョウアザラシのヒョーは、空腹に耐えかね、アザラシ専用ゴルフカートに乗り、荒廃した外の世界へ飛び出すーー。ヒョーのつぶらな瞳に映る、汚染された土地、プラスチックの雨、そして奇妙な人々……。唯一無二の読後感、ユーモアと悲哀に満ち溢れた、不条理で美しい、旅の物語。
ステータス
読んだ
しろくまさんの感想・評価
マフィアのボスに飼われていたヒョウアザラシのヒョーが、ボスが死んでしまった世界を旅する。 始まりが「猫のまたぐらよりも暑い夏の日の午後…」と書かれているのを見て即購入を決めた本。 最初はコメディ的な要素が強いのかと思ったが、そうでもなくただただ残酷な世界ではある。 でもその中での、ヒョーの人間性が…いやアザラシ性が?味わい深く、心地いい。 とにかくどんな話なの?と聞かれても答えに窮する。どんな言葉も当てはまらない。 読み終わったあと、ふわふわした悲しみに静かに打ちのめされる。こんな小説に初めて出会った。
この本を読んだ人の感想
ショップ
いいね!
あなたの感想も、読書仲間へ
ブックミーで読んだ本を記録して、感想を共有できます。