マフィアのボスに飼われていたヒョウアザラシのヒョーが、ボスが死んでしまった世界を旅する。 始まりが「猫のまたぐらよりも暑い夏の日の午後…」と書かれているのを見て即購入を決めた本。 最初はコメディ的な要素が強いのかと思ったが、そうでもなくただただ残酷な世界ではある。 でもその中での、ヒョーの人間性が…いやアザラシ性が?味わい深く、心地いい。 とにかくどんな話なの?と聞かれても答えに窮する。どんな言葉も当てはまらない。 読み終わったあと、ふわふわした悲しみに静かに打ちのめされる。こんな小説に初めて出会った。
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一條 次郎
新潮社
ISBN: 9784101216546
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