赤と青のガウン
彬子女王
PHP研究所
2024年04月03日頃
概要
女性皇族として初の博士号取得。瑞々しい筆致で綴られた留学の日々。
ステータス
読んだ
河伊さんの感想・評価
常日頃知り得ないプリンセスの日常や、英国の留学生活、寮生活を知ることのできる本。 読者が読みやすいよう意識して書かれたであろう文体は、すらすらと脳内に入ってきて実際読みやすい。 王族や皇族の人の日常生活が知りたいな、というだけでなくイギリスの生活ってどんなものなんだろう、という疑問が解けイメージが湧きやすい。特にイギリス国民の女王陛下への意識は、日本人の天皇陛下への意識に通ずるものがあるとの記述には、へえ、と感心するととともに海を越えたイギリス人へシンパシーを感じた。 さらに皇族の方も必死こいて論文(しかも英語)を書いているのだと思うと、とんでもなく共感できる。おそらく私のお粗末な卒論よりも立派なものをお書きになったのだろう。私の卒論でもキツかったのにそれよりさらにキツかったのに違いない。 出てくる実在の登場人物たちも皆キャラが立っていて面白い。ただ私が不勉強のあまり三笠宮をほとんど知らないため、作者の父に関するエピソードは文の内容を理解する以上の思いは抱かなかった。おそらく三笠宮本人の人柄を知っていればもっと面白く読めたのだろう。
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