ナチュラルボーンチキン
金原 ひとみ
河出書房新社
2024年10月03日頃
概要
「この物語は、中年版『君たちはどう生きるか』です。」--金原ひとみ 仕事と動画とご飯というルーティン。 それが私で、私の生活だ。自分には何もない。(本文より) 毎日同じ時間に出勤退勤し、同じようなご飯とサブスク動画を詰め込む「ルーティン人生」を送る、45歳一人暮らしの「兼松書房」労務課勤務・浜野文乃(はまのあやの)。ある日、上司の指示で、「捻挫で三週間の在宅勤務」を続ける編集者・平木直理(ひらきなおり)の自宅へ行くと、そこにはホストクラブの高額レシートの束や、シャンパングラスと生ハム、そして仕事用のiPadが転がっていてーー。 Amazonオーディブルで大反響! 「登場人物全員が愛おしい」「今の自分に必要な作品」「最後は感涙」…etc. 慣れきった日常に光を与える、爽快ミラクル・ストーリー! 金原ひとみ(かねはら・ひとみ) 1983年東京都生まれ。2003年に『蛇にピアス』ですばる文学賞を受賞しデビュー。翌年同作で芥川賞を受賞。10年『TRIP TRAP』で織田作之助賞、12年『マザーズ』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、20年『アタラクシア』で渡辺淳一文学賞、21年『アンソーシャル ディスタンス』で谷崎潤一郎賞、22年『ミーツ・ザ・ワールド』で柴田錬三郎賞を受賞。他の著書に『AMEBIC』、『オートフィクション』、『fishy』、『パリの砂漠、東京の蜃気楼』、『デクリネゾン』、『腹を空かせた勇者ども』、『ハジケテマザレ』など。
ステータス
読んだ
うまいぱんさんの感想・評価
"ただ生きているだけ"の女性が人生に再び幸福を見出していくお話。 人生に絶望した人間は、自分の殻に閉じこもっているだけでは癒えず、他人によって救われるしかないのだなと思った。 ただ、感情が戻ってきても人生を謳歌するというステージに再び立てるかどうかは人それぞれだ…… ストーリー的には大きな起伏はないが、救われる話なので、むしろ不安にさせる展開がないのは良かったのかも。ただ、終始感情の浮き沈みが少ない分、読後感はそれ程無かった。 文書に無駄がなく、登場人物の台詞回しがユニークなところが気に入ったので、著者の他の作品も読んでみたい。
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