架空の犬と嘘をつく猫
寺地 はるな
中央公論新社
2020年12月23日
概要
羽猫家は、みんな「嘘つき」であるーー。 空想の世界に生きる母、愛人の元に逃げる父、その全てに反発する姉、そして思い付きで動く適当な祖父と比較的まともな祖母。 そんな家の長男として生まれた山吹は、幼い頃から皆に合わせて成長してきた。だけど大人になり彼らの《嘘》がほどかれたとき、本当の家族の姿が見えてきてーー? これは破綻した嘘をつき続けた家族の、とある素敵な物語! 注目作家・寺地はるなの人気作、遂に文庫化!
ステータス
読んだ
sinagaさんの感想・評価
本来はとても重いストーリー。主人公も家族も家族の重い過去を背負い、それぞれに現実から逃れ生きる道を探している。それぞれが家族の逃げ方を仕方なく見過ごし、でもそれが負担にもなり…ただ誰もその解決策はなく、皆んなそれぞれに自分の生き延びる道に辿り着き、お互いを許す気持ちが生まれる。 重い話を重くなり過ぎず、少し軽いくらいの文章だけれど、最後にはとても心に響く作品。久々にとても良いと感じる本だった
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