家族解散まで千キロメートル
浅倉 秋成
KADOKAWA
2024年03月26日頃
概要
実家に暮らす29歳の喜佐周(きさ・めぐる)。古びた実家を取り壊して、両親は住みやすいマンションへ転居、姉は結婚し、周は独立することに。引っ越し3日前、いつも通りいない父を除いた家族全員で片づけをしていたところ、不審な箱が見つかる。中にはニュースで流れた【青森の神社から盗まれたご神体】にそっくりのものが。「いっつも親父のせいでこういう馬鹿なことが起こるんだ!」理由は不明だが、父が神社から持ってきてしまったらしい。返却して許しを請うため、ご神体を車に乗せて青森へ出発する一同。しかし道中、周はいくつかの違和感に気づく。なぜ父はご神体など持ち帰ったのか。そもそも父は本当に犯人なのかーー?
ステータス
読んだ
tokoさんの感想・評価
テンポ良く読めるロードムービー的な小説である一方、家族について考えさせられる本だった。「家族とはなんなのか」「家族とはどうあればいいのか」。その答えは、もしかしたら家族の数だけ存在するのかもしれない。 個々人の在り方については、多様性を重んじるべきだという声が上がって来ている反面、人が属する「家族」の在り方については固定概念(作中の記述によれば昭和時代に形成されたものであるということだが)にまだまだ強く縛られているように思える。この一家もまたそうした一例だったのかもしれない。 新たに家族を作ろうとしている局面に立っている自分にとって、少し考えさせられる本だった。
この本を読んだ人の感想
ショップ
あなたの感想も、読書仲間へ
ブックミーで読んだ本を記録して、感想を共有できます。