テンポ良く読めるロードムービー的な小説である一方、家族について考えさせられる本だった。「家族とはなんなのか」「家族とはどうあればいいのか」。その答えは、もしかしたら家族の数だけ存在するのかもしれない。 個々人の在り方については、多様性を重んじるべきだという声が上がって来ている反面、人が属する「家族」の在り方については固定概念(作中の記述によれば昭和時代に形成されたものであるということだが)にまだまだ強く縛られているように思える。この一家もまたそうした一例だったのかもしれない。 新たに家族を作ろうとしている局面に立っている自分にとって、少し考えさせられる本だった。
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浅倉 秋成
KADOKAWA
ISBN: 9784041145647
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