げぞー生類の思想
生類の思想

生類の思想

藤原 辰史

かたばみ書房

2025年10月02日頃

概要

大気・海洋・土壌汚染、アレルギーの増加、免疫の不調、 日常化する暴力、子どもの商品化、奪われる睡眠時間……。 この世界の現実をどう捉えるか。 「人間」と「環境」を根源から定義しなおし、 ありえたかもしれないもうひとつの世界を描きだす。 世界の高速回転化と自己攻撃化にあらがう 驚くべき思考の集成。   はしがき    1 わずらう 体液をめぐる思考ーー生類の思想が編み直されるところ 慢性と急性ーー人文学的省察 「自己する」の不調ーーアレルギー時代の人文学的考察    2 あそぶ 家庭科の哲学ーー「人間する」を遊ぶ 墨色と泥色の記憶ーーかこさとしの絵の淡い濁りについて 子どもの商品化に抗する思想 いま環境について考えるとはどういうことか    3 はぐくむ 農業技術への問いーーハイデガーの概念「はぐくむhegen」について 土の思想をめぐる考察ーー脱農本主義的なエコロジーのために さつまいもと帝国日本 賢治と道子をつなぐものーー「植物医師」と硫安    4 たべる 培養肉についての考察 食の闇について 人間チューブ論ーー食のダイナミズムを考える エディブル・プラネット    5 まじる 「規則正しいレイプ」と地球の危機 表皮の脱領域的考察 もれるーー膜が食い破られること 「たかり」の思想ーー食と性の分解論   あとがき

ステータス

読んだ

げぞーさんの感想・評価

私って1人で生きてると思ってたけど、微生物たちにめっちゃたかられて知らぬうちに協力して生きてんだね。 人生の三分の一の時間を犠牲にするほど、この世に生まれることは価値あることなのだろうか。他者と接すること、話すこと、一緒に食べること、言い争うこと、笑い合うこと、威嚇すること。それらは人生の三分の一を廃棄するに値する行為なのだろうか(p21)

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