じゅりんこおらおらでひとりいぐも
おらおらでひとりいぐも

おらおらでひとりいぐも

若竹 千佐子

河出書房新社

2020年06月25日頃

概要

24歳の秋、故郷を飛び出した桃子さん。住み込みのバイト、周造との出会いと結婚、2児を必死に育てた日々、そして夫の突然の死ー。70代、いまや独り茶を啜る桃子さんに、突然ふるさとの懐かしい言葉で、内なる声たちがジャズセッションのように湧いてくる。おらはちゃんとに生ぎだべか?悲しみの果て、辿り着いた自由と賑やかな孤独。すべての人の生きる意味を問う感動のベストセラー。

ステータス

読んだ

メモ

2026.2.4読了

じゅりんこさんの感想・評価

素晴らしかった。桃子さんの心の声だけで構成される小説。地下2階が描かれていた。いちばん生きていた、充実?していたのは、夫が亡くなってからのあの死ぬほど辛い日々だった、というところ。ハッとした。著者が夫に先立たれたという経験と、そのことを心の中で適当に済まさず、しっかり心の奥底に降りていかないと書けないことだ。 娘から恨まれていることや、娘が買い物に来てくれて嬉しい気持ちなど、どうしても自分と重ねてしまう。 あー、小説とはこういうものだった、深い複雑なものを、こんなに平易な言葉で、しかも方言という独白で表すということに、ただただ感動する。 さらに、カバーの小幡彩貴さんの絵がすごくよくて、私も水筒とか小さいバッグをぶら下げて、1人で出かけるおばあさんになりたいと思った。

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