本の感想・レビュー
おらおらでひとりいぐも

おらおらでひとりいぐもの感想・レビュー

若竹 千佐子

河出書房新社

ISBN: 9784309417547

読者の感想・読書記録

ブックミーに投稿された公開の読書記録です。感想はそれぞれの読者の意見です。

じゅりんこさん

素晴らしかった。桃子さんの心の声だけで構成される小説。地下2階が描かれていた。いちばん生きていた、充実?していたのは、夫が亡くなってからのあの死ぬほど辛い日々だった、というところ。ハッとした。著者が夫に先立たれたという経験と、そのことを心の中で適当に済まさず、しっかり心の奥底に降りていかないと書けないことだ。 娘から恨まれていることや、娘が買い物に来てくれて嬉しい気持ちなど、どうしても自分と重ねてしまう。 あー、小説とはこういうものだった、深い複雑なものを、こんなに平易な言葉で、しかも方言という独白で表すということに、ただただ感動する。 さらに、カバーの小幡彩貴さんの絵がすごくよくて、私も水筒とか小さいバッグをぶら下げて、1人で出かけるおばあさんになりたいと思った。

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