神戸・続神戸
西東 三鬼
新潮社
2019年06月26日頃
概要
第二次大戦下、神戸トーアロードの奇妙なホテル。“東京の何もかも”から脱走した私はここに滞在した。エジプト人、白系ロシヤ人など、外国人たちが居据わり、ドイツ潜水艦の水兵が女性目当てに訪れる。死と隣り合わせながらも祝祭的だった日々。港町神戸にしか存在しなかったコスモポリタニズムが、新興俳句の鬼才の魂と化学反応を起こして生まれた、魔術のような二編。解説・森見登美彦。
ステータス
読んだ
メモ
2025.4.4読了
じゅりんこさんの感想・評価
濃い。一文に含まれるものが濃密。言葉を読み飛ばせない。キャラクターも強烈で濃い。一文一文をゆっくり読む楽しみを味わえた。濃いから読み手の頭がぐるぐるうごく。アゴをガシガシ動かして咀嚼するように文章を読む。その感覚が楽しい。 著者は俳人。そのせいもあるのかな、この濃さ。 戦争前後の苦しい日々がなぜかおかしく滑稽に思える書き口。人の生き死にも特別感情的に書かない。それが好みだった。とにかくめちゃくちゃにおもしろかった。
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