あのひとは蜘蛛を潰せない
彩瀬 まる
新潮社
2015年08月28日頃
概要
ドラッグストア店長の梨枝は、28歳になる今も実家暮し。ある日、バイトの大学生と恋に落ち、ついに家を出た。が、母の「みっともない女になるな」という“正しさ”が呪縛のように付き纏う。突然消えたパート男性、鎮痛剤依存の女性客、ネットに縋る義姉、そして梨枝もまた、かわいそうな自分を抱え、それでも日々を生きていく。ひとの弱さもずるさも優しさも、余さず掬う長編小説。
ステータス
読んだ
miiさんの感想・評価
共依存的な母娘関係というテーマは、私が娘であり、そして母でもある以上、どうしたって我が身に思い当たる節が一片のカケラもないとは言い切れない。それだけに、読んでいてとても重くしんどい。書店で概要を読んだら、間違いなく避けるテーマです。 それでも手に取ったのは、この筆者の作品だから。そしてしんどい気持ちになりつつも最後まで一気に読み進めてしまったのは、彼女の筆力のなせる技だと思いました。 ベランダに咲いた緋色のさざんかが、まさかここまでつぶさに心理を抉るとは思わなかった。 やっぱり私は、彩瀬まるさん、好きだなぁ。
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