羆嵐
吉村 昭
新潮社
2013年11月
概要
北海道天塩山麓の開拓村を突然恐怖の渦に巻込んだ一頭の羆の出現!日本獣害史上最大の惨事は大正4年12月に起った。冬眠の時期を逸した羆が、わずか2日間に6人の男女を殺害したのである。鮮血に染まる雪、羆を潜める闇、人骨を齧る不気味な音…。自然の猛威の前で、なす術のない人間たちと、ただ一人沈着に羆と対決する老練な猟師の姿を浮彫りにする、ドキュメンタリー長編。
ステータス
読んだ
naoさんの感想・評価
舞台は真冬の北海道、山奥の民家でメリメリと人骨を貪る音が響く。 人間、それも女の味を覚えた巨大熊。 捕縛に向かった軍隊ですら一目見ることなく食い荒らされる始末。 ただ1人老猟師が静かに迎え撃つ。視覚、嗅覚、聴覚、経験をフルに使った銃弾一発に込める緊張感がたまらない。 これがノンフェクションだから恐ろしい。 読み進めると、吐く息が白く、本を読む手が冷たくなってくる、、現実と区別ができなくなるほど入り込めるリアルな背景描写。
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