もりを逃げる力
逃げる力

逃げる力

百田尚樹

PHP研究所

2018年03月15日頃

概要

会社から逃げる、人間関係から逃げる、目の前のピンチから逃げる…逃げることは、消極的で後ろ向きなことだと考えていないだろうか。実は逃げることは戦うことと同じくらい積極的な行動である。戦う時に分泌されるホルモン「アドレナリン」は、逃げる時にも分泌されるのだ。本当に大切なものを守るために、戦っても勝ち目がない、得るものがないと判断したら、さっさと逃げるべきである。だからまず、自分にとって大切なものは何か、しっかり見定めなければならないー著者が動物や戦国武将の例も挙げながら、人生についての根本的な考え方を語る一冊。

ステータス

読んだ

もりをさんの感想・評価

日本人には力尽きるまで最後まで諦めない心や玉砕などの美学があると思う。しかし、他の国にそんな美学はなくむしろ戦路的逃走が挑戦することと同じことのような考え方の方が多いのである。前書きで動物(人間も含む)が戦う時に脳から出る物質としてアドレナリンがあるが、面白いことに逃げる時にも同じこのアドレナリンが分泌しているのだ。 このことより、英語でアドレナリンのことは【fightor flight】と呼ばれるそう。 タイトルにある逃げる力とは日本人特有の美学や民族性によって日本人に足りていない力である。具体的にはブラック企業に勤める社員や、パワハラなどに困難を抱く人々などがなぜ会社をすぐに辞めれないのだろうかということ。他人がその人の劣悪な会社の環境を見るとやめてしまえば良いと思うが、本人はなかなか辞めることが出来ない。たしかに、人間関係、責任、など当人にとって会社を辞めれない理由はあるのだろう。そのような状態から抜け出す考え方が書いてある本。 とても印象に残ったのは、日本人は失うことをとても恐れる傾向にあるが、その失うことを恐れているモノが本当に恐れるべきものなのだろうか。それはじっくり考えてみれば意外に大したことでないことが多いのだ。 という話にとても納得出来た。

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