日本人には力尽きるまで最後まで諦めない心や玉砕などの美学があると思う。しかし、他の国にそんな美学はなくむしろ戦路的逃走が挑戦することと同じことのような考え方の方が多いのである。前書きで動物(人間も含む)が戦う時に脳から出る物質としてアドレナリンがあるが、面白いことに逃げる時にも同じこのアドレナリンが分泌しているのだ。 このことより、英語でアドレナリンのことは【fightor flight】と呼ばれるそう。 タイトルにある逃げる力とは日本人特有の美学や民族性によって日本人に足りていない力である。具体的にはブラック企業に勤める社員や、パワハラなどに困難を抱く人々などがなぜ会社をすぐに辞めれないのだろうかということ。他人がその人の劣悪な会社の環境を見るとやめてしまえば良いと思うが、本人はなかなか辞めることが出来ない。たしかに、人間関係、責任、など当人にとって会社を辞めれない理由はあるのだろう。そのような状態から抜け出す考え方が書いてある本。 とても印象に残ったのは、日本人は失うことをとても恐れる傾向にあるが、その失うことを恐れているモノが本当に恐れるべきものなのだろうか。それはじっくり考えてみれば意外に大したことでないことが多いのだ。 という話にとても納得出来た。
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百田尚樹
PHP研究所
ISBN: 9784569837741
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