罪と罰 下
ドストエフスキー
新潮社
2010年06月
概要
不安と恐怖に駆られ、良心の呵責に耐えきれぬラスコーリニコフは、偶然知り合った娼婦ソーニャの自己犠牲に徹した生き方に打たれ、ついに自らを法の手にゆだねる。-ロシヤ思想史にインテリゲンチャの出現が特筆された1860年代、急激な価値転換が行われる中での青年層の思想の昏迷を予言し、強烈な人間回復への願望を訴えたヒューマニズムの書として不滅の価値に輝く作品である。
ステータス
読んだ
灰の旅さんの感想・評価
長かった。ただその冗長さがラスコーリニコフの決心には必要だったのかもしれない。人は高慢で小心だから、他人に自分に無いものと似ているもの感じると嫌悪し、拒絶し、渇望し、愛し、赦しを求めてしまうのだろう。そして結末を決めるのは、存外自分ではなく他人なのだ。 「僕はただ、あえてしたくなっただけなんだ。ソーニャ、これが原因の全部なんだよ」
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