長かった。ただその冗長さがラスコーリニコフの決心には必要だったのかもしれない。人は高慢で小心だから、他人に自分に無いものと似ているもの感じると嫌悪し、拒絶し、渇望し、愛し、赦しを求めてしまうのだろう。そして結末を決めるのは、存外自分ではなく他人なのだ。 「僕はただ、あえてしたくなっただけなんだ。ソーニャ、これが原因の全部なんだよ」
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ドストエフスキー
新潮社
ISBN: 9784102010228
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