大正=歴史の踊り場とは何か 現代の起点を探る
鷲田 清一/佐々木 幹郎/山室 信一/渡辺 裕
講談社
2018年05月10日頃
概要
大正時代、都市化の進行や人々の意識の変化は、明治に始まった「官製の近代化」とは質の違う近代を歩み始めたのではないか。新しい社会・思想の源があったのではないか。「震災」「民生」「学区」「趣味」「娯楽」「サラリーマン」「職業婦人」「専業主婦」「地方(ぢかた)」「自由」など、この時代の言葉に着目、その発生や流行の社会状況を立ち上がらせながら、現代の社会や暮らし方の起点となった時代を読み解く。 1910年代〜1920年代に現れた大きな転換期「大正」。その元号と重なるように日本・世界が動き出した。 第一次世界大戦と大恐慌によって世界の各地域が同期化する一方、同じうねりに巻き込まれつつ日本では関東大震災が「足下」を崩壊させる。 都市化の進行や人々の意識の変化は、明治に始まったいわば「官製の近代化」とは質の違う近代を歩み始めたのではないか。民に焦点を合わせることで、そこに孕まれていたいろんな可能性が見えてくるのではないか。 「震災」「民生」「学区」「趣味」「娯楽」「サラリーマン」「職業婦人」「専業主婦」「地方(ぢかた)」「自由」など、この時代の言葉に着目、その発生や流行の社会状況を立ち上がらせながら、現代の社会や暮らし方の起点となった時代を読み解く。 序ーー踊り場の時代に可能性を問う 第一部 現代の起点としての「大正」 学区ーーコモンセンスの成り立つ場所 民生ーー生存権・生活権への出発 震災ーー言葉の崩壊から新しい意識へ 趣味・娯楽ーー民衆文化再編成への胎動 第二部 踊り場としての「大正」 サラリーマン・職業婦人・専業主婦の登場 校歌ーー替え歌の文化が結ぶ共同体 民衆と詩ーー文語詩から口語詩への移行 地方学ーー「地方(ぢかた)」と「地方(ちほう)」そして「郷土」への眼差し
ステータス
読んだ
なつめさんの感想・評価
大正、という変化の大きかった時代そのもの(特に生活史)に興味があったので幅広く知るのに役立った。 最後の「自由」の捉え方が面白いなと思った。あと、宴会芸に対する捉え方の変化とか。 地方の捉え方は未だに問題だし、今まさに中央政権への信頼がぐらついている。大正から置き去りにしてきた地方の扱い方は令和にも続いている。大正時代に分岐はあるのかもしれない。
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