ザリガニの鳴くところ
ディーリア・オーエンズ/友廣 純
早川書房
2023年12月05日頃
概要
ノースカロライナ州の湿地で青年の遺体が見つかる。村の人々は「湿地の少女」カイアに疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられ、人々に蔑まれながらたった一人湿地で生き抜いてきたカイアは果たして犯人なのか
ステータス
読んだ
たけさんの感想・評価
湿地の息づかいに包まれながら読了。 読み進めていく時間に幸せを感じるほど素晴らしい作品だった。読み終わってすぐには言葉にするのが難しいと思ったほど、心の奥深くにこの作品は入り込んでくる。 6歳から独り生きていくしかなかったカイアのすべて。 孤独、寂しさ、人恋しさ。 つかの間の幸福に浸り、浸りきったからこそ顔を上げた時の虚しさ。そういったものがまざまざと映し出されていた。けれど最後に残るものが虚ろであるのか、安息であるのか、それを知らずには本を閉じられないと思った。 それほどに私はカイアが好きだ。彼女の孤独ごと、私は彼女のことが好きだ。
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