たけ儚い羊たちの祝宴
儚い羊たちの祝宴

儚い羊たちの祝宴

米澤 穂信

新潮社

2011年07月

概要

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。

ステータス

読んだ

たけさんの感想・評価

子息令嬢の集うサークル『バベルの会』にまつわる短篇集。 たおやかに、仄暗い晩餐は進む。 登場人物の微笑みをもってナイフとフォークは動き、米澤穂信氏の物語という極上の晩餐を食す体験を私に与えてくれた。 けれど私は確かに感じるのだ。 テーブルの下に隠れている明確な殺意と狂気を。 感じながら椅子から動けなかったのは、本を閉じることができなかったのは、最後の一行にまで染み渡った物語の妙を味わい尽くしたい一心からだったのだろう。

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