生まれた時からアルデンテ
平野 紗季子
文藝春秋
2022年05月10日
概要
すべての幸福は食から始まる。世界一のレストランの殺気に満ちた食事に、味に表情がある学食のカレー。平和なフルーツサンド界を脅かす圧倒的存在や、想像力を逞しくさせる嫌いな味。スーパーマーケットの目を引く陳列に、真剣勝負のメニューなど、愛と希望と欲に満ちた、ミレニアル世代の傑作味覚エッセイ。解説・三浦哲哉
ステータス
読んだ
Ayumiさんの感想・評価
ショートケーキは背中から」の平野さんのエッセイ第一弾。 賛否両論な一冊だけれど、一言で表せば「若い」。 食に対する感性は素晴らしく、表現力も豊か。ただ「誰とも違う表現をしたい」という気持ちが大きすぎて若干空振り気味なのだと思う。例えば「(フルーツサンドの)一直線の断面は狂気」「不感症グルメ」といった類の大袈裟でエキセントリックな(?)表現にノれるかノれないかで、この本を楽しめるか否かが決まる気がする。 わたしは彼女より随分年上だし、コンサバティブな時代に育っているので、こういうちょっと品がないけれど声は大きい、みたいな文章が苦手で、ところどころ飛ばしながらサッと読んでしまった。 「ショートケーキは背中から」を読み始めてなかなか良いなと思い、一作目から読み直そうとこちらを手に取ったのだけど、流石に10年ほど前の作品で、彼女もかなり若いからこういう感じなのだなと納得。 写真と文章が少しというページもあれば、一般的なエッセイや対談などもあって、自由な雰囲気の食エッセイ。最後の書籍などが紹介されているページが良かった。
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