ショートケーキは背中から」の平野さんのエッセイ第一弾。 賛否両論な一冊だけれど、一言で表せば「若い」。 食に対する感性は素晴らしく、表現力も豊か。ただ「誰とも違う表現をしたい」という気持ちが大きすぎて若干空振り気味なのだと思う。例えば「(フルーツサンドの)一直線の断面は狂気」「不感症グルメ」といった類の大袈裟でエキセントリックな(?)表現にノれるかノれないかで、この本を楽しめるか否かが決まる気がする。 わたしは彼女より随分年上だし、コンサバティブな時代に育っているので、こういうちょっと品がないけれど声は大きい、みたいな文章が苦手で、ところどころ飛ばしながらサッと読んでしまった。 「ショートケーキは背中から」を読み始めてなかなか良いなと思い、一作目から読み直そうとこちらを手に取ったのだけど、流石に10年ほど前の作品で、彼女もかなり若いからこういう感じなのだなと納得。 写真と文章が少しというページもあれば、一般的なエッセイや対談などもあって、自由な雰囲気の食エッセイ。最後の書籍などが紹介されているページが良かった。
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平野 紗季子
文藝春秋
ISBN: 9784167918828
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