ハンチバック
市川 沙央
文藝春秋
2023年06月22日
概要
第169回芥川賞受賞。 選考会沸騰の大問題作! 「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた。」 井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲している。 両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、あらゆる言葉を送りだすーー。
ステータス
読んだ
Ayumiさんの感想・評価
文芸誌のGOATで市川沙央さんの短編を読んで、文章が興味深いなと思い、ずっと知ってはいるものに読まずにいたハンチバックをKindle Unlimitedで読んだ。 ただ衝撃すぎて感想が書けない。 モラルとは、生きるとは、尊厳とは。 障がいを持った人の目線で描かれる世界は、健常者と呼ばれる多くの人には未知の世界なのだけど、そこにあるモラルというのもわたしの知っているそれとは違うのだろうか。 思うように体を動かせない、やりたいことが一切できない、でも知能は高い主人公のとんでもない願いを「それはモラル的にどうなの?」と、わたしは言える立場にいるのだろうか。 色々と考えさせられる内容で、文章も面白く読めたのだけど、なにせ性描写がグロテスクで直接的なので、そういう類が苦手なわたしはもう二度と読まないだろうと思う。
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