日日是好日
森下 典子
新潮社
2008年11月
概要
お茶を習い始めて二十五年。就職につまずき、いつも不安で自分の居場所を探し続けた日々。失恋、父の死という悲しみのなかで、気がつけば、そばに「お茶」があった。がんじがらめの決まりごとの向こうに、やがて見えてきた自由。「ここにいるだけでよい」という心の安息。雨が匂う、雨の一粒一粒が聴こえる…季節を五感で味わう歓びとともに、「いま、生きている!」その感動を鮮やかに綴る。
ステータス
読んだ
Ayumiさんの感想・評価
森下典子さんが長年習っているお茶についてのエッセイ。 お茶の奥深さや、お作法にさり気ない気遣いが潜んでいることなど、初めて知ることばかり。お茶は、お茶を立てることが目的ではなくて、お茶を通して五感で「今」を感じるもの、それが茶道なのだ。 武田先生の教え方にエゴがなく、それを森下さんが受け取る終盤が素晴らしい。お茶を習ったことで、人生がどのように動いても、彼女の芯には揺るがない何かが生まれたのだろう。 森下さんが感じたことを中心に描かれていて、お茶自体のうんちくなどがなく、むしろ「わかんないなぁ」「面倒くさいなぁ」と思っている彼女の心の声にちょっと親近感を感じながらスラスラ読める。
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