殺人出産
村田 沙耶香
講談社
2016年08月11日頃
概要
人は人生で4度、殺意を覚えるーー。芥川賞受賞作家、村田沙耶香の最大の衝撃作はコレだ!--今から100年前、殺人は悪だった。10人産んだら、1人殺せる。命を奪う者が命を造る「殺人出産システム」によって人口を保つ日本。会社員の育子には十代で「産み人」となった姉がいた。蝉の声が響く夏、姉の10人目の出産が迫る。未来に命を繋ぐのは彼女の殺意。昨日の常識は、ある日突然変化する。表題作、他三篇。 祝!芥川賞受賞 村田沙耶香 最大の衝撃作はコレだ! 10人産んだら、1人殺せる。「殺意」が命を産み出す衝動となる。 今から100年前、殺人は悪だった。10人産んだら、1人殺せる。命を奪う者が命を造る「殺人出産システム」によって人口を保つ日本。会社員の育子には十代で「産み人」となった姉がいた。蝉の声が響く夏、姉の10人目の出産が迫る。未来に命を繋ぐのは彼女の殺意。昨日の常識は、ある日突然変化する。表題作、他三篇。 殺人出産 トリプル 清潔な結婚 余命
ステータス
読んだ
Ayumiさんの感想・評価
「世界99」を読みたいのだけど予行演習にとずっと興味のあったこの本を読んでみた。村田沙耶香さんの作品はエッセイが好きで2冊読んで、小説はコンビニ人間しか読んだことがなかった。 「殺人出産」は短編集なのだけど、どれも生と死や性がテーマになっている。性についての小説は苦手だけど、どれもそれを切り口に倫理観や道徳感、「普通とは?」という問いかけが共通しているので読みやすかった。 表題作が一番衝撃的で、淡々とした語り口で狂った世界が描き出されていくディストピア小説。少しだけHandmaid’s Taleを思わせる世界観。彼女の世界観が独特だという評論をよく見かけるけれど、その正体は恐らく「気味悪いのにするすると読ませる筆力」で、それによってその世界にどっぷり浸かった末に「‥なんでこれがダメなんだっけ?」と現実世界の倫理観にも疑問を抱かせてしまうことにあるんだと思う。 他三作は表題作ほどの引き込み力はないものの、最後の「余命」は数ページにギュッと詰まった不思議な世界が余韻を残す。 村田沙耶香さんの作品に中毒性があるということを、身をもって体感した。
この本を読んだ人の感想
ショップ
いいね!
あなたの感想も、読書仲間へ
ブックミーで読んだ本を記録して、感想を共有できます。