Ayumi愛の夢とか
愛の夢とか

愛の夢とか

川上 未映子

講談社

2016年04月15日頃

概要

あのとき、ふたりが世界のすべてになったーー。 ピアノの音に誘われて始まった女どうしの交流を描く表題作「愛の夢とか」。別れた恋人との約束の植物園に向かう「日曜日はどこへ」他、なにげない日常の中でささやかな光を放つ瞬間を美しい言葉で綴る。谷崎潤一郎賞受賞作。 収録作:アイスクリーム熱/愛の夢とか/いちご畑が永遠につづいてゆくのだから/日曜日はどこへ/三月の毛糸/お花畑自身/十三月怪談 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 「アイスクリーム熱」、映画化決定! ☆映画「アイスクリームフィーバー」 2023年夏公開 吉岡里帆、モトローラ世里奈、詩羽、松本まりか 千原徹也 初監督作品 アイスクリーム熱 愛の夢とか いちご畑が永遠につづいてゆくのだから 日曜日はどこへ 三月の毛糸 お花畑自身 十三月怪談

ステータス

読んだ

Ayumiさんの感想・評価

やっぱり良い、川上未映子さんの文章は本当に良い。「正しい」とされる教科書のような日本語ではなくて、歌うような、言葉が流れるスピード感が素晴らしい。正しさに囚われていては決して辿り着けない、彼女の感性が織りなすオリジナリティがある。 「愛の夢とか」は7つのお話からなる短編集。ご近所さんのピアノの練習に付き合う表題作や、愛着のある自宅を手放さざるを得なかった女性とその家を購入した若い女性の話も面白かったのだけど、なんと言っても十三月怪談が素晴らしかった。 夜寝る前に読んだのが間違いで、泣きすぎて翌朝目が五重くらいに腫れていた。若くして亡くなってしまう女性、時子と、そして残された夫、潤一。時子の魂は夫を見守り、潤一は人生を立て直していく。ここにも「人は見たいものを見る」という人生観が表れていて、ちょっとひねりが効いているのも良かったな。時子の魂が一人称で語る部分があるのだけど、その胸が潰れそうな切なさの描写がリアルで、ボロボロに泣いてしまった。 川上未映子さんの本を読むと素敵な表現がたくさんあって線を引きまくってしまう。もっともっと彼女の言葉を聞きたい。

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