本の感想・レビュー
愛の夢とか

愛の夢とかの感想・レビュー

川上 未映子

講談社

ISBN: 9784062933681

読者の感想・読書記録

ブックミーに投稿された公開の読書記録です。感想はそれぞれの読者の意見です。

げぞーさん

すごくよかった。ちょっと不思議に描かれているけど、日常の中で思ったことがあったり経験していたことだったり。とくにお花畑自身は、大好きだった家を手放さざるを得なかった過去が蘇った。やっぱりまだ悔しい。

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Ayumiさん

やっぱり良い、川上未映子さんの文章は本当に良い。「正しい」とされる教科書のような日本語ではなくて、歌うような、言葉が流れるスピード感が素晴らしい。正しさに囚われていては決して辿り着けない、彼女の感性が織りなすオリジナリティがある。 「愛の夢とか」は7つのお話からなる短編集。ご近所さんのピアノの練習に付き合う表題作や、愛着のある自宅を手放さざるを得なかった女性とその家を購入した若い女性の話も面白かったのだけど、なんと言っても十三月怪談が素晴らしかった。 夜寝る前に読んだのが間違いで、泣きすぎて翌朝目が五重くらいに腫れていた。若くして亡くなってしまう女性、時子と、そして残された夫、潤一。時子の魂は夫を見守り、潤一は人生を立て直していく。ここにも「人は見たいものを見る」という人生観が表れていて、ちょっとひねりが効いているのも良かったな。時子の魂が一人称で語る部分があるのだけど、その胸が潰れそうな切なさの描写がリアルで、ボロボロに泣いてしまった。 川上未映子さんの本を読むと素敵な表現がたくさんあって線を引きまくってしまう。もっともっと彼女の言葉を聞きたい。

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