Ayumiブラック・ティー(1)
ブラック・ティー(1)

ブラック・ティー(1)

山本 文緒

KADOKAWA

2025年12月25日頃

概要

他人の“忘れ物”で生計を立てる元OL(「ブラック・ティー」)、19歳から付き合っていた恋人を捨てたはずが、東大卒のエリートとの結婚披露宴会場でその元彼と再会してしまった花嫁(「寿」)、推し活のために娘の貯金に手を付けた母親を追って上京した女子高生(「ママ・ドント・クライ」)、同期との7年越しの不倫に終止符を打った証券会社社員(「夏風邪」)--描かれているのは明日の私かもしれない。〈女の罪〉を描いた10編。 第一話 ブラック・ティー 第二話 百年の恋 第三話 寿 第四話 ママ・ドント・クライ 第五話 少女趣味 第六話 誘拐犯 第七話 夏風邪 第八話 ニワトリ 第九話 留守番電話 第十話 水商売 あとがき

ステータス

読んだ

Ayumiさんの感想・評価

大きなものから小さなものまで、さまざまな「罪」をテーマにした短編集。 短編なのがもったいないくらいどれも面白くて、もっとこの世界観に浸っていたいのに‥と思いながら最後の行を読むこと10回。中でも忘れ物を盗んで生計を立てている女性のお話(ブラック・ティー)と、ゲイバーで働く女性のお話(水商売)が好きだった。 どのお話も、ここからもっと展開がありそうな気配を残して終わるので、読者の想像力に委ねるタイプの小説が好きな人にはとても刺さりそう。 ハッピーエンド世界は優しい努力は報われる!みたいなお話が苦手なわたしにも合っていました。以前プラナリアを読んだときは、登場人物にまったく共感できなくて、ちょっと合わないかもしれないと思ったのですが、この本は共感できなくとも理解できる人間臭さみたいなものが描かれていて良かった。

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