1ミリの後悔もない、はずがない
一木 けい
新潮社
2020年05月28日頃
概要
「俺いま、すごくやましい気持」。ふとした瞬間にフラッシュバックしたのは、あの頃の恋。できたての喉仏が美しい桐原との時間は、わたしにとって生きる実感そのものだった。逃げだせない家庭、理不尽な学校、非力な子どもの自分。誰にも言えない絶望を乗り越えられたのは、あの日々があったから。桐原、今、あなたはどうしてる? ──忘れられない恋が閃光のように突き抜ける、究極の恋愛小説。
ステータス
読んだ
にょすさんの感想・評価
短編集のように、登場人物一人一人にスポットライトが当たる恋愛小説。物語の脇役でも、主役のように自分の中に物語を持っているということに改めて気付かされた。主人公である女子高校生を取り巻く環境、田舎特有の空気など頭の中に浮かんでくるものが多かったので読みやすかった。 それと、最近は「ラスト1行でどんでん返し」「ラストのページで感動」みたいに紹介される作品に少し嫌悪感を抱いていたけれど、恥ずかしいことにこの本も同様に紹介したくなる作品だった。「世界から猫が消えたなら」の主人公みたいにラストの展開を知ってから読むのではなく、頭からしっかり読んだ方がいい。
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