私の男
桜庭 一樹
文藝春秋
2010年04月
概要
落ちぶれた貴族のように、惨めでどこか優雅な男・淳悟は、腐野花の養父。孤児となった十歳の花を、若い淳悟が引き取り、親子となった。そして、物語は、アルバムを逆から捲るように、花の結婚から二人の過去へと遡る。内なる空虚を抱え、愛に飢えた親子が超えた禁忌を圧倒的な筆力で描く第138回直木賞受賞作。
ステータス
読んだ
Pokkeさんの感想・評価
3年前は生理的に無理で挫折した本。 とにかく語りの構成が天才すぎるな……モチーフの繰り返し、映画的なシーンの切り取り方、少し甘えたような文体はいつものように素晴らしく、それを貫く骨格として時間軸を遡っていく描き方が天才的。反対だったらこうはならない。 テーマそのものも重量感があるが、これが腑に落ちるにはまだ10年くらい必要そう。
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