ゴリラ裁判の日
須藤 古都離
講談社
2023年03月15日
概要
カメルーンで生まれたニシローランドゴリラ、名前はローズ。メス、というよりも女性といった方がいいだろう。ローズは人間に匹敵する知能を持ち、言葉を理解する。手話を使って人間と「会話」もできる。カメルーンで、オスゴリラと恋もし、破れる。厳しい自然の掟に巻き込まれ、大切な人も失う。運命に導かれ、ローズはアメリカの動物園で暮らすようになった。政治的なかけひきがいろいろあったようだが、ローズは意に介さない。動物園で出会ったゴリラと愛を育み、夫婦の関係にもなる。順風満帆のはずだったーー。 その夫が、檻に侵入した4歳の人間の子どもを助けるためにという理由で、銃で殺されてしまう。なぜ? どうして麻酔銃を使わなかったの? 人間の命を救うために、ゴリラは殺してもいいの? だめだ、どうしても許せない! ローズは、夫のために、自分のために、正義のために、人間に対して、裁判で闘いを挑む! アメリカで激しい議論をまきおこした「ハランベ事件」をモチーフとして生み出された感動巨編。第64回メフィスト賞満場一致の受賞作。
ステータス
読んだ
みしぇるさんの感想・評価
SNSのおすすめで出てきたので、借りてみた。なんと手話ができるゴリラの女の子のお話。お話もこのゴリラの目線で主に進んでいく。 ジャングルで暮らしていた、手話ができるゴリラのローズ。ローズはテレビは人間のお友達を通して知ったアメリカにとっても憧れていたところ、ついにアメリカの動物園へ招待される。動物園のゴリラ達とも仲良くなって、パートナーを見つけた矢先、ゴリラの柵の中に人間の男の子が落ちてしまう。ローズのパートナーが子供のもとへ行ってゴリラの子供を扱うように腕を引っ張る。子供が危ないと判断した動物園側が射殺してしまう。 パートナーを失ったローズは悲しくて虚しくて、なんと動物園相手に裁判を起こす。 平等な命ってなんだろうって考えさせられるお話だった。章の始めに記載される、数字やゴリラマークのトリックも素敵だった。
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