のぶ世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下巻)
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下巻)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下巻)

村上 春樹

新潮社

2010年04月

概要

〈私〉の意識の核に思考回路を組み込んだ老博士と再会した〈私〉は、回路の秘密を聞いて愕然とする。私の知らない内に世界は始まり、知らない内に終わろうとしているのだ。残された時間はわずか。〈私〉の行く先は永遠の生か、それとも死か?そして又、“世界の終り”の街から〈僕〉は脱出できるのか?同時進行する二つの物語を結ぶ、意外な結末。村上春樹のメッセージが、君に届くか?

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読んだ

のぶさんの感想・評価

村上春樹の小説ではかなり好きなので再読。三割方しか覚えてなかったので新鮮に楽しめた、やっぱり面白い。 世界の終り側が、ハードボイルドワンダーランドの私の意識の核だと判明するシーンが気持ちいい。前回もそうだった気がする。 胃拡張の図書館司書が魅力的。読者に彼女を魅力的に感じさせる書き方ができるのってすごいことなのでは。 私が埠頭でビリージョエルを聴きながら眠りにつく場面。よく分からない気がしていたが、諦めと穏やかな終わりを求めていたと考えると、静かに終わって素敵なのかもしれない。 逆に世界の終りでは、物語は、長い間静寂に包まれている印象を受ける。けれど物語の最後、街から脱出を試み、さらに土壇場で僕は司書のために引き返す急展開。対比になっている気がして面白い。 街とその不確かな壁も読む。読後に再読したらまた気づくことがあるかも。

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