ゆっぱ風の万里 黎明の空(下) 十二国記
風の万里 黎明の空(下) 十二国記

風の万里 黎明の空(下) 十二国記

小野 不由美

新潮社

2013年03月28日頃

概要

王は人々の希望。だから会いにゆく。景王陽子は街に下り、重税や苦役に喘ぐ民の暮らしを初めて知り、己の不甲斐なさに苦悶した。一方、祥瓊は、父が弑逆(しいぎゃく)された真相を知らず過ごした自分を恥じ、同じ年頃の娘が王に就いた国を訪ねる。鈴もまた、華軒(くるま)に轢き殺された友の仇討ちを誓い、慶へ。だが邂逅(であい)を果たす少女たちの前には民を苦しめる豺虎(けだもの)の影が。──立ち向かう者に希望は訪れるのか。

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ゆっぱさんの感想・評価

全くの他人だった主人公3人が成長し、ひとつの大きな渦へと身を投じていく。 下巻は政治と戦が舞台になってくるが、そこに出てくる登場人物達が皆、熱く強い信念を持っていて魅力的。皆命を賭けたりピンチになったりする割には淡々としていたのが印象に残った。信念を貫くために仲間と共に自分の役割を果たすのみだ、という覚悟を感じた。 十二国記は「問題を提起する」より「どんな問題が起きてもブレずにシンプルに生きる方法を提起する」作品だなとふと思った。 ラストシーンはアニメでも本でも毎回泣いてしまう。 「辛いことなんてのは、忘れてしまえば終いだ。生きてりゃそんなこと、際限なくある。いちいち気に病んでも始まらんだろう。その代わり、いいこともあるな。悪いことは忘れる、良いことは喜ぶ、そうして生きてくしかねえんじゃないか?」 「儂のように長生きしても、まだ迷う。陽子のような若造に諭される。人というものはその程度のものじゃ。ーその程度のものじゃと、知っておくとに意義があるのかもしれんな」 「真実、相手に感謝し、心から尊敬の念を感じたときには、自然に頭が下がるものだ。礼とは心の中にあるものを表すためのもので、形によって心を量るものでないだろう。」 小野不由美作品あるある:ギリギリにネタバラシをする

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