L新装版 わたしが正義について語るなら
新装版 わたしが正義について語るなら

新装版 わたしが正義について語るなら

やなせ たかし

ポプラ社

2024年06月12日頃

概要

<内容紹介> 正義とは何で、正義の味方とはどのような人なのか。 戦争を生き抜き、国民的ヒーロー「アンパンマン」を産みだしたやなせたかしが、その半生を通じて向き合った「正義」のあり方とは。 混迷の時代に生きる勇気をもらえる、やなせ流の人生哲学。 ・正義はある日突然逆転する。 ・正義とはかっこいいものではない ・正義とはあやふやなものである ・正義のための戦いなんてどこにもない ・正義はある日突然逆転する ・悪人の中にも正義感はある ・傷つく覚悟がないと正義は行えない ・正義でいばるやつは嘘くさい <著者プロフィール> 1919(大正8)年高知県生れ。東京高等工芸学校工芸図案科(現千葉大学)卒業。1973年月刊「詩とメルヘン」をサンリオより創刊。1988年アニメ『それいけ!アンパンマン』が放映され爆発的な人気となる。作詞家としての代表作には「手のひらを太陽に」、アンパンマンの主題歌などがある。絵本には『チリンのすず』『やさしいライオン』など数多くの名作がある。

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Lさんの感想・評価

たびたびアンパンマンマーチの歌詞について考えさせられるような授業やテレビ番組がある。 その時はそんなに重く考えることではないだろうと軽く考えていた。 この本が出版された頃はやなせたかしとその夫人をモデルにした朝ドラ「あんぱん」が放送されていた。途中まで、この二人が結婚して仕事が入ってくるようになったところまで見て、残念ながらその先は忙しくて追えなかった。 やなせたかしは、戦後母国日本へ帰ってきて、ひっくり返らない本当の正義を探したいと言った。その答えが献身と愛。 正義とはやさしさ、愛とはいさましさなのだと記している。 基本的にアンパンマンは優等生、ザ・ヒーロー。ロールパンナというキャラクターは二つの心を持っていて、優しい心と悪い心の二面を持っているわけだ。つまり、人間誰しも心の中が全て優しいだけではないのだ。悪い心のない人間なんていない。 アンパンマンは国民の全てが幼少期に通るであろうブームである。大人になって、少し成長して、考える力が身についた時にこのキャラクターは…と考えるとやなせたかしが伝えたいことが見えてくる気がする。 私はこれを読んで、正義を振りかざす、なんて言葉は本当はないのではないかと思う。正義というのはきっと表立ってこうだ、と言い張るものではない。きっと人の数だけ正義がある。それを他人に押し付けたり、押し付けらたりなんていうのはあってはならない。それが大きくなったのが戦争なのだと思う。あなたの正義も、私の正義も互いに尊重するべき尊いもので、それが間違っているかなんてわからない。でもそれがもし他人を傷つけるものならそれは絶対に間違っていると思う。 私はあの人にちゃんと、あの子が傷ついてるからやめなさいって言えたらいいのに…と思ってしまった。互いの優しさのために。

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