本の感想・レビュー
新装版 わたしが正義について語るなら

新装版 わたしが正義について語るならの感想・レビュー

やなせ たかし

ポプラ社

ISBN: 9784591182093

読者の感想・読書記録

ブックミーに投稿された公開の読書記録です。感想はそれぞれの読者の意見です。

Lさん

たびたびアンパンマンマーチの歌詞について考えさせられるような授業やテレビ番組がある。 その時はそんなに重く考えることではないだろうと軽く考えていた。 この本が出版された頃はやなせたかしとその夫人をモデルにした朝ドラ「あんぱん」が放送されていた。途中まで、この二人が結婚して仕事が入ってくるようになったところまで見て、残念ながらその先は忙しくて追えなかった。 やなせたかしは、戦後母国日本へ帰ってきて、ひっくり返らない本当の正義を探したいと言った。その答えが献身と愛。 正義とはやさしさ、愛とはいさましさなのだと記している。 基本的にアンパンマンは優等生、ザ・ヒーロー。ロールパンナというキャラクターは二つの心を持っていて、優しい心と悪い心の二面を持っているわけだ。つまり、人間誰しも心の中が全て優しいだけではないのだ。悪い心のない人間なんていない。 アンパンマンは国民の全てが幼少期に通るであろうブームである。大人になって、少し成長して、考える力が身についた時にこのキャラクターは…と考えるとやなせたかしが伝えたいことが見えてくる気がする。 私はこれを読んで、正義を振りかざす、なんて言葉は本当はないのではないかと思う。正義というのはきっと表立ってこうだ、と言い張るものではない。きっと人の数だけ正義がある。それを他人に押し付けたり、押し付けらたりなんていうのはあってはならない。それが大きくなったのが戦争なのだと思う。あなたの正義も、私の正義も互いに尊重するべき尊いもので、それが間違っているかなんてわからない。でもそれがもし他人を傷つけるものならそれは絶対に間違っていると思う。 私はあの人にちゃんと、あの子が傷ついてるからやめなさいって言えたらいいのに…と思ってしまった。互いの優しさのために。

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しょーたろーさん

朝ドラの影響で購入。 やなせたかしさんの人物史が知れ、内容としても2時間もあれば読めるくらいの分量。 気軽に手塚治虫と仕事した話や、「手のひらを太陽に」という有名な曲の作詞したときの経緯等、誰でも知っているような物事に紐づいている経緯を手軽に知りたい方にはおすすめ。

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