水を縫う
寺地 はるな
集英社
2020年05月26日頃
概要
松岡清澄、高校一年生。一歳の頃に父と母が離婚し、祖母と、市役所勤めの母と、結婚を控えた姉の水青との四人暮らし。 学校で手芸好きをからかわれ、周囲から浮いている清澄は、かわいいものや華やかな場が苦手な姉のため、ウェディングドレスを手作りすると宣言するがーー「みなも」 いつまでも父親になれない夫と離婚し、必死に生きてきたけれど、息子の清澄は扱いづらくなるばかり。そんな時、母が教えてくれた、子育てに大切な「失敗する権利」とはーー「愛の泉」ほか全六章。 世の中の〈普通〉を踏み越えていく、清々しい家族小説。 【著者略歴】 寺地はるな(てらち・はるな) 1977年佐賀県生まれ。大阪府在住。会社勤めと主婦業のかたわら小説を書き始め、2014年『ビオレタ』でポプラ社新人賞を受賞しデビュー。『大人は泣かないと思っていた』『正しい愛と理想の息子』『夜が暗いとはかぎらない』『わたしの良い子』『希望のゆくえ』など著書多数。
ステータス
読んだ
Lさんの感想・評価
すごくすごく好きな作風だった。 もともと、国語の問題演習でよく見ていた作品で、その一部だけですごく惹かれた。 だから、興味をそのままに物語に入ることができた。 読んでみればみるほどすごくすごく好きな作風。それぞれ家族の物語。どこかにありそうで、なさそうな家族の物語というのがまたいい。それぞれが家族や家庭外の人々との関わりで自分の心の変化が描かれているのがまたいい。 そして最終章で「水を縫う」という意味が一気にパッとわかる瞬間があってスッキリ読めた。その瞬間が私自身もすごく好きだったし、なにより素敵だった。 寺地はるなさんの本を他にも読みたいと思えた作品でした。
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